50代で食品工場のスキマバイトって、正直ハードル高そうに感じませんか?
「立ちっぱなしで腰がもたないかも」「ラインのスピードについていける?」「工場内が寒すぎない?」私も応募前は、まさに同じ不安を感じていました。

結論からお伝えすると、仕事自体は50代でも対応できました。ただし午後になると立ちっぱなしの負担が腰にじわじわきて、「これは向き・不向きがはっきり分かれる仕事だな」と感じました。

スキマバイトで13種類・通算20回以上の仕事を体験してきたアラフィフ主婦が、食品工場ライン作業の仕事内容・体力面のリアル・服装や衛生ルールまで体験談ベースでお伝えします。応募前の参考になれば嬉しいです。
この記事を読むと、食品工場ライン作業の流れ・きつかった点・意外とラクだった点が具体的に分かり、「自分にもできそうか」「どんな準備をすればいいか」を応募前に判断しやすくなります。
なお、この記事はあくまで私が働いた日・その職場での体験をもとにしています。勤務先やラインによって仕事内容・雰囲気は異なりますので、参考程度にお読みいただけると幸いです。

食品工場の勤務条件(時給・時間・場所)
【勤務時間】(約10時間)
着替え 6:30〜7:00
勤務 7:00〜16:30
残業 16:30〜17:20

【休憩】1時間(10:00〜11:00)
【時給】1,140円
【交通費】300円
【時間外割増手当】2,699円
【合計】12,047円

勤務地はコンビニ向け商品の食品工場で、駅から送迎バスがありました。服装は上下制服・帽子・マスク・手袋・靴すべて貸与でした。

私は寒さ対策で、トレーナーとパンツの上から制服を着ました。現場では「暑ければ中を脱げるよ」と聞けたので、厚着でも大丈夫でした。持ち物は飲み物と昼食を持参しましたが、食堂や売店も利用できました。
衛生面・ルールで気をつけること(食品工場ならでは)
食品工場は衛生面のルールが徹底しています。手袋をするのに「こんなに手を洗うの?」というくらい洗います。トイレはアルコールをしないと扉が開かない仕組みでした。ローラーで服のゴミを取るのも徹底していました。

髪の毛や異物混入対策もすごいです。まつげや眉毛を取るためのシールまでありました。乾燥しているアラフィフの肌には、貼り付き過ぎてややヒリヒリします(笑)
作業場の温度は、着込んで行ったので寒さは問題ありませんでした。インナーにタートルネック・上にトレーナーの組み合わせで大丈夫でした。ただサンドイッチラインはそこまで寒くないという情報がありました。別フロアのサラダラインは寒いそうです。

トイレの行きづらさは人によります。ラインが動きっぱなしなので自分から言いにくいですが、常駐スタッフさんは「トイレー!」と声をかけて抜けていました。行ける雰囲気はありますが、戻るまでの工程がとても面倒です。上着を脱ぐ・丁寧に手洗い・コロコロ・髪爪手指のチェック・風を浴びてゴミを飛ばす、ここまでやるんだと逆に勉強になりました。

職場の雰囲気(人間関係・指示の出し方)
職場の雰囲気は、想像より良かったです。出勤・退勤方法の説明や食堂・トイレの場所案内のタイミー担当の社員さんは親切でした。
常駐スタッフさんは外国の方がほとんどで、日本人は私とタイミーさんだけのような場面もありました。タイミー(単発)の人数は4〜5人くらい。ただしポジションが別なので、1つの持ち場に1人という感じでした。
常駐スタッフさんの年齢層は20代から70代まで幅広く、タイミーの年齢層も20代〜60代くらいでした。質問できる環境で、ピリピリしていない職場でした。作る商品によってフォーメーションが変わるので、その都度和気あいあいな空気にもなります。

今回のラインは雰囲気が良くフォローもありましたが、ラインやメンバーによって体感が変わる可能性もあります。慣れているタイミーさんいわく「今日は若い人が多いから優しい雰囲気だったよ」とのことでした。
食品工場の製造ラインってどんな仕事?
この現場は常駐スタッフさんが外国の方中心で、指示はシンプルでした。困ったときはフォローしてくれる雰囲気があり、見落としたときは「コレダメねー」と声をかけて弾いてくれたり、手が追いつかないときは自然に手伝ってくれたりしました。
ただ言葉が通じないと、指示が出ていることは理解できるけれど、どう動けばいいか迷う場面もあります。使い終わった道具を「どこに運ぶのか」「誰に渡すのか」が分からず固まってしまい、それを見ていた別の方がやってくれる、ということがありました。

食品工場の製造ラインは基本的に、立ち位置が決まっている・ベルトコンベアが流れてくる・担当作業だけをひたすら繰り返す、という働き方です。
私はパン製造と聞いて現場に行ったのですが、到着した時点でラインがすでに動いていました。配属されたのはお惣菜系のサンドイッチのラインでした。

大きなバットに薄くスライスされたハムが積んであり、それを3枚ずつサンドイッチ用のパンにのせていく作業でした。ハムがとにかく薄くて最初は見づらく、3枚取るのが40代以降には地味に難しく感じるかもしれません。最初は少し不安になりましたが、やっていくうちに手の感覚がつかめてきて、意外と慣れました。

初心者でもできる仕事なのかというと、大丈夫でした。初心者ができるポジションを考えて配置してくれている印象です。一方でベテランの方はツナやたまごのフィリングを量ってきれいに乗せる・レタスを適量のせるなど、初心者には無理だなと思う作業を担当していました。
実際にやった作業内容(私の担当)
ハムを3枚ずつのせる作業
最初はハムを3枚ずつパンにのせる担当でした。薄いハムを3枚取って・のせて・形を揃えて・次が来る、この繰り返しです。慣れてくるとテンポよくできるのですが、ちゃんと揃えてのせないと注意されます。
私は最初、数ミリずれた状態でのせてしまい「キレイにやってー」と声をかけられました。文字にするとぶっきらぼうですが、言い方はソフトでした。「サンドイッチって、ここまで意識して作られているんだなぁ」と気づきがありました。食べる側の時は気にしていませんでしたが、裏側を知ると、コンビニで買う時の気持ちは確実に変わります。

パンの検品と耳の取り除き作業
次に移動したのが、サンドイッチ用のパンをカットする機械の横のポジションでした。スライスされたパンに穴が空いている・周りに耳が少しでも残っているなどの不備があるものははじきます。耳が巻き付いたまま出てくる時もあるので、それを取り除く作業もしました。
見落としたらいけないので最初はかなり緊張しましたが、慣れているタイミーの方曰く「最初に入った時はみんなここをやる」とのことでした。

難易度が上がったハム作業
そのあと、またハムをのせる作業に戻りました。最初より厚みにバラつきがあるハムで、地味に難易度アップです。3枚ずつのせていたつもりでも、レーンの先の方から「ハム4枚はダメよー」という声が聞こえてきました。私が4枚のせたのか全体への注意喚起なのかは分かりませんが、とにかく気をつけました。
隣の若い女性は、ハムをひたすら3枚に分けて積んでいっていました。「なるほど、分ける人がいるから、のせる人がスムーズになるんだ」こういう分業の工夫も、現場で初めて知れました。

午後はトマト担当(これはラクだった)
休憩は10:00〜11:00。休憩後、午後の作業が始まりました。トマトレタス系のサンドでカットトマトを2〜3粒のせる担当になりました。これは簡単でした。次のBLTサンドでは輪切りトマトをのせる担当に。「大きくてキレイなトマトがのった時は、これ買った人、当たりだな」そんな事を考える余裕も出てきました。

きゅうり担当が一番きつかった
一番苦戦したのは、きゅうり担当です。サンドイッチを切った時にきれいに見えるように、大きいきゅうりを対角線に沿って置く・反対側には小さいきゅうりを置く、という指示でした。

でもバットの中は欠片みたいな小さいきゅうりばかり。大きいきゅうりが圧倒的に少ないのです。選んでいたらパンが流れていってしまう。でも小さいのを置くと「大きいきゅうりお願いねー」と後ろから声がかかる。「大きいのがないんです」と言いたいけど、言葉も通じないし余裕もない。
途中で新しいバットのを使おうとしたら「オネエサン!」と声がかかり、新しいバットは使わないように指示されたようでした。もうカケラのきゅうりで対応するしかない…この工程が、この日で一番きつかったです。

恐怖の途中参加で焦る
気づいたら5時間経過していて、トイレに行くよう指示されました。トイレ後に戻った瞬間、怖いのが途中参加です。今まではラインが動き出す前に乗せ方を教えてもらえましたが、動いている中でのレクチャーなので緊張します。そして、まさかのきゅうり担当!

今回もとにかく指示された枚数をのせる。落ち着いてやろうと思っていたのに「早くしてー!」と言われました。「私がもたつくと次の人の作業時間が短くなる」自分だけの問題じゃないのですよね。結果的に「あっちと交代してー」となり、慣れているタイミーさんと交代しました。正直、申し訳なかったです。

そしてパンの検品ポジションに戻り、業務終了まで同じ担当でした。残業の声かけは特になく、受注が終わるまで作業が続きました。
きつかった点(50代目線で感じたこと)
実際に働いてきつかった点はこちらです。まず立ちっぱなし。退勤1時間前くらいから、屈伸運動したいと思うくらい足腰にきました。残り2時間くらいから腰がつらくなり、常駐スタッフさんも腰をトントンしたり体を反らす姿が見えていました。

手の冷たさも地味に効きます。慣れているタイミーさんは、チキンサンドのチキンが冷凍でひたすら乗せ続けていたので、指先が凍えたと言っていました。スピードについていけるかは工程によって差があります。途中で「止めてーっ!」と声が上がってラインが止まった場面もありましたが、絶対止められないピリピリ職場、という感じではなかったです。
意外とラクだった点・助かった点
逆に意外とラクだった点もあります。やることが決まっているのでモクモク作業が好きな人には向いています。会話が少なめで気がラク。必要な指示だけで進む感じなので気疲れは少なかったです。覚えることが少なく、工程ごとの作業がシンプルなので慣れれば回せそうです。そして周りのフォローがありました。うまくできない工程があっても、誰かが助けてくれる空気はありました。

よくある質問。食品工場ライン作業は初心者でもできる?
Q1. 食品工場は寒いですか?どんな服装で行けばいいですか?
私が担当したサンドイッチラインはそこまで寒くありませんでした。インナーにタートルネック・上にトレーナーを着て制服を重ね、現場で暑ければ脱ぐ形で対応できました。ただし別フロアのサラダラインは寒いという情報もあります。ラインによって温度が違うので、脱ぎ着しやすい重ね着がおすすめです。
Q2. 衛生管理は厳しいですか?
かなり厳しいです。手袋をするのに何度も手を洗い、ローラーで服のゴミを取り、まつげや眉毛を取るためのシールまでありました。トイレから戻る際も手洗い・コロコロ・チェック・エアシャワーと複数の工程があります。食品を扱う現場として当然のことですが、初めてだと驚くかもしれません。
Q3. 言葉が通じないスタッフの方がいても大丈夫ですか?
常駐スタッフさんは外国の方が多く、言葉が完全には通じない場面もありました。ただし指示はシンプルで、身振り手振りや周りの動きを見てカバーできました。困ったときはフォローしてくれる雰囲気がありましたので、あまり身構えなくても大丈夫だと思います。
Q4. トイレには自由に行けますか?
行ける雰囲気はありますが、自分から言い出しにくいのは確かです。常駐スタッフさんは「トイレー!」と声をかけて抜けていました。ただし戻るまでの衛生管理の工程が多いため、できればトイレは休憩中に済ませておくと安心です。
Q5. 50代でもスピードについていけますか?
工程によって差があります。私はハムのせやトマトのせは慣れれば対応できましたが、きゅうり担当は苦戦してベテランの方と交代しました。初回は慣れているタイミーさんと同じ工程にしてもらえたので、いきなり無理な工程に入ることはありませんでした。焦らず一つひとつ確認しながら進めることをおすすめします。
食品工場ライン作業が向いている人・向いていない人
向いている人
- モクモク作業が好きな人
- 単純作業が得意な人
- 会話少なめがラクな人
- 長時間の拘束でも稼ぎたい人

向いていない人
- トイレが近すぎる人
- 足や腰に不安がある人
- 寒さが苦手な人
- 歩き回らない立ちっぱなしが苦痛な人

まとめ
結論として、私は条件付きでアリだと思いました。連続勤務はきついと感じましたが、週1〜2回なら続けられそうな温度感でした。ただしこれもラインによると思います。
一番きつかったのはきゅうりの工程。丁寧に仕上げたい気持ちと、時間が限られている現実のジレンマがありました。逆に良かった点は、コツを掴めばモクモク集中できるところです。
私が次に応募するときは、靴下は厚めを選ぶ・厚着で行って暑ければ脱ぐ・体調を整えて万全の状態で行く、を心がけます。疲れている状態で行くと、かなり厳しく感じると思います。

食品工場のライン作業は大変な場面もありますが、裏側を知れる貴重な体験でした。この体験談が、食品工場ラインのスキマバイトを迷っている方の参考になればうれしいです。
なお、この記事はあくまで私が働いた日・その職場での体験をもとにしています。勤務先やラインによって仕事内容・雰囲気は異なりますので、参考程度にお読みいただけると幸いです。


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